「ねぶたで岩見沢を盛り上げたい!」。北海道教育大学岩見沢校の学生で、青森県出身の藤本悠平さん(前実行委員長)が、ねぶたプロジェクトを立ち上げたのは2018年のこと。当初は学内有志と山車燈籠を作成し、市民に公開することを目的としていましたが、思いもよらない事実を知り、祭り開催への機運が高まります。
それは、かつて岩見沢に山車燈籠が練り歩くお祭りがあったということ。1990年代、岩見沢で行われていた「あやめまつり」(現・彩花まつり)では、大きな山車燈籠が作られ、夏の風物詩になっていました。しかし、2000年には担い手不足から製作・運行が困難になり、岩見沢から「ねぶた」は姿を消してしまったのです。